刑務所より愛を込めて No.10


文/高木一行
〜2016年7月21日〜


愛する美佳

 2週間の厳しい準備期間を経て、7月20日、いよいよ本格的な刑務が始まった。とはいうものの、内容は相も変わらぬ紙折り、その他雑務。
 単純作業を延々繰り返すだけの単調な日々を、いかにして有意義なものへと変えてゆけるか、それが今後の課題だ。

 一つ伝えておきたいことがある。先日言われたのだが、刑務所では裁判の裁定に基づき各自の処遇を決める、と。私の場合、法的因果関係のない関税法違反(最も重い罪)を含めたすべての罪を、犯したものとみなす、ということだ。
 そして、「薬物の害を認識」し、「被害者の感情を理解する」ことが、仮釈放の基本条件とのこと。冤罪を訴えたり、被害者はいないなどと主張し続ける限り、仮釈放は限りなく遠のいてゆくというわけだ。
 信念を貫きつつ、刑務所職員たちも納得させる道を探ってゆかねばなるまい。叡智が、必要だ。
 冤罪とか再審について、私自身はもうこれ以上、刑務所内で述べることはしない。「罪を認めてない」、「反省してない」と解釈され、仮釈放のマイナスになるだけなので。
 すべてを君たちに委ね、心静かに待つ。

 もう一つ。最近わかったのだが、特定の登録した人に限らず、誰からでも手紙の受け取りができるそうだ。ただし返事を書いて出すことは(今のところ)できない。面会も家族以外不可。

2016.07.21       
愛を込めて
一行