ナショナルジオグラフィック誌 日本版

ナショナルジオグラフィック誌 日本版
2015年6月号
〜マリファナの合法化進む、薬物研究盛んに〜

NATIONAL GIOGRAPHIC 201506
「ナショナル・ジオグラフィック」誌は1888年に創刊され、世界850万人の人々に購読されています。日本版の発行部数はおよそ8万4千部といわれ、日本においても高級誌の1つとみなされています。
 また、American Society of Magazine Editors (ASME) において、何度も受賞するなど世界的にもその権威を認められており、世界の言論を牽引する一翼を担ってきたといっても過言ではありません。

 本誌によれば、近年、世界中で大麻の薬効に注目が集まり、大麻使用を合法化しようとする動きが高まりつつあるといいます。特に、米国23州と首都ワシントンDCにおいては、医療大麻が合法化の運びとなり、一部の州では嗜好品としての使用が認められています。
  それに続くかのように、大麻の規制を見直す国々が増えつつあります。大麻の売買が合法化されたウルグアイ。条件付きで小量の使用が認められたポルトガル。さら に、イスラエル、カナダ、オランダでは、政府が医療大麻の製造販売を支援しています。その他、大麻の所持を容認している国は数知れない、とあります。

 また、イスラエルのヘブライ大学ハダサ医学大学院の名誉教授で、「大麻研究の父」と呼ばれるラファエル・メコーラム氏(1960年代から大麻の化学成分を研究し、体内における大麻成分の働きについてつきとめた人物)へのインタビュー記事も掲載されています。
 氏はこう語ります。「大麻は『秘薬の宝庫』であり、医療に役立つ有効成分が、いまだ発見されずに眠っているのだ」と。
 そして、「今のところ(大麻については)分からないことが多すぎる。医療に役立てるには、定量的な研究が不可欠であり、数値を示さなければ科学とは言えない」と結んでいます。

 今や、加速的に広がりつつある大麻合法化は世界の趨勢であり、多年に渡り大麻と真摯に向き合ってきた専門家の意見には無視できない重みがあります。
 世界180カ国の人々に読まれている「ナショナル・ジオグラフィック」誌が「大麻の合法化」を記事にしたという事実こそが、そのことを雄弁に物語っています。

『昭和六〇年(あ)第四四五号大麻取締法違反、関税法違反被告事件』において、東京高等裁判所は、「大麻が人体に有害であることは公知の事実」との見解を示し、控訴を棄却しました。しかし、現代は、世界の言論界をリードするナショナル・ジオグラフィックが「大麻の有用性」を記事にする時代です。
 上記の判決は、大麻合法化へと向かう国際社会の動向に逆行するものであり、現代の時流にはそぐわないと言わざるを得ません。